中高年は何故マーケティングを学ぶべきなのか

現代ではマーケティング思考が乏しい企業に未来はありません。

「ん?」と思われた中高年の皆様、残念ながらこれは事実です。

かく言う私も皆様と同じ中高年。                                あとちょっとで高齢者と呼ばれるお年頃です。

当然ながら初めはCRM、SEO、KPI・・などという3連英語に恐怖さえ覚え「なんで日本語で言ってくれないの?」と何度も挫折しました。でもこれは仕方がないのです。マーケティングの概念自体がアメリカで生まれたものであり、我々がそれを追従している以上、これに慣れて吸収する方が実は手っ取り早い方法なのです。

亀の歩みでも大丈夫。私と一緒にゆっくり学んで行きましょう。

私がマーケティングを意識したきっかけ

私は独立して今年で10年目になりますが、それ以前は中小企業の印刷会社でずっと営業職に従事しておりました。そんな私がマーケティングに興味を持ったのは50歳に近づいた頃、当時私の部下であったA君が「勉強してみたら?」と1冊の本をお客様からいただいて来たことが始まりでした。

その本は荒川圭基氏が書かれた「挑戦!ロイヤルマーケティング」という本で、A君がどう読んだかはわかりませんが、大掃除の際に破棄書類の一部になっていたので彼に譲ってもらった本でした。

当時私にはマーケティングという概念はなく、と言うべきか広告産業の一端を担う印刷業界でさえその概念は薄く、まだ制作部門のデジタル化への移行に力を注いでいた状態でした。
また、それまでの印刷業界は印刷ロットの数の多さが正義であり、印刷機をいかに稼働させるかが重点項目でした。だから営業の視点も自社の生産ラインに向いており、とてもお客様の方を向いているとは言えない現状だったと今は自戒を込めて思います。

A君のお客様が彼に本をくださったのも、『君らの業界もマーケティングを勉強しろよ』という叱咤激励であったのだと思います。


その当時から【マスから個へ】(※1)と言う考え方が始まってきたと認識していますが、実際、大量生産~大量消費の時代は終焉を告げていました。先に述べた印刷業界の正義であった数の多さにも陰りが生じはじめ、どの方向に舵を切れば良いのかを経営者の方々が模索しはじめた時期だったと思います。

私は縁あって会社から「ダイレクトメール」に類する全国的な集まりやセミナーに行かせていただける事となり、さらにマーケティング思考へと傾倒していきました。しかし、企業内にあってこの考え方を植え付けるためには決定権者(社長)を説得しなければ進みません。たぶんマーケティング思考に行ききれない企業のネックはここにあると思います。つまり決定権者の認識不足です。

従来までの昭和的な成功体験(作れば売れる。営業は数多く訪問してなんぼ。熱意は最大の武器。手あたり次第に新規訪問する。等々)がハードルとなって成功事例がない冒険が出来なくなっていたのではないかと思います。

私がこのブログのタイトルに「中高年よマーケティングを学べ」としたのはここに鍵が隠されているからに他なりません。

なぜ我々中高年がマーケティングを学ぶべきなのか

帝国データバンクさんによれば、『2020 年の社長の平均年齢は60.1 歳(前年比+0.2 歳)と、調査を開始した1990 年以降初めて60歳を超え、過去最高を更新した。』とありました。さらに「年代別の割合をみると、『60 代」が構成比27.3%を占め最多、「50代」が同26.9%、「70 代」が同20.3%で続く。』とあります。つまり50代以上の決定権者が75%近くになるのです。


中高年の経営者、幹部の皆様。
「俺はよくわからんからお前勉強しろ」とか社員に言って丸投げしていませんか?
社員からの提言をよく分からないから…と保留したままにしていませんか?


時代は大きく変わっているのです。
もう一度言います。

現代ではマーケティング思考が乏しい企業に未来はありません。

だから中小企業の舵取りを担う中高年の皆様。
私と一緒にゆっくりマーケティングを勉強していきましょう。
私も中高年です。これからも気楽な気持ちで読んでいただければ嬉しいです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

さて、次回からはついにお勉強スタート。
次回のテーマは「マーケティングって何?」です。

哲学的な問いですがさらっと答えられますか?
次回も一緒に学びましょう!

次回は10日後程度のUPを目指しておりますが、悩み多き年頃のため確約はいたしかねます。すみません


※1)「マス・マーケティングから個別マーケティングへこれまでのマーケティングは一度に大量のマス媒体(新聞・雑誌・テレビ・ラジオ・大量の折込チラシ等)を使って行っていましたが、これからは消費者一人ひとりに対してマーケティングをしなければならない。という意味。IT(インターネットなどの通信とコンピュータとを駆使する情報技術)の進化により可能になってきました。

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